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お久しぶりです!あっという間に前回の投稿から一か月が経ってしまいました。
永年無料でも使えるManageEngineの統合監視ソフトウェア「OpManager」技術担当のゆら(ペンネーム)です。
今回は、一度構築編から離れまして、ZabbixとOpManagerをインストールしたサーバー自身を監視する方法について触れていきたいと思います
とりあえず、2017/11/4の0時頃に、そろそろ次の投稿を手掛けようと思いまして
(時刻については突っ込まないでください…)
最初からしておけばよかったと思いつつ…( ^ω^)
ということで以下の順番でお話を進めていきます。
目次:
[1] Zabbixサーバー自身の監視の開始方法
[2] Zabbixサーバー自身の監視の中身
[3] OpManagerサーバー自身の監視の開始方法
[4] OpManagerサーバー自身の監視の中身
[1] Zabbixでのセルフ監視の開始方法
ではまず、Zabbixにて、セルフ監視を設定していきます!
※デフォルトでは無効でした。
1. まず、Zabbixにログインします。
2. [設定] > [ホスト]へ移動します。
3. デフォルトで追加されている、「Zabbix sever」が表示されます。
4. 「ステータス」が「無効」になっているので、こちらをクリックして有効化します。
簡単!!(^^)!
[2] Zabbixでデフォルトで始まるセルフ監視の中身
1. 少し時間をおいて確認してみます。(体感的には、すぐ始まってました。)
2. [監視データ] > [概要]へ移動します。
グループを「Zabbix servers」に、タイプを「データ」に変更します。
3. 監視されたデータが表示されます。
ちなみに「ホストの位置」を「上」から「左」にするとこんな感じ。
●デフォルトで監視が始まる監視項目
こんな感じ。
アイテム | Zabbix server |
Agent ping | Up (1) |
Available memory | 3.22 GB |
Checksum of /etc/passwd | 3032726994 |
Context switches per second | 1.54 Ksps |
CPU idle time | 94.77% |
CPU interrupt time | 0% |
CPU iowait time | 1.58% |
CPU nice time | 0% |
CPU softirq time | 0.51% |
CPU steal time | 0% |
CPU system time | 0.41% |
CPU user time | 2.51% |
Free disk space on / | 43.38 GB |
Free disk space on / (percentage) | 86.81% |
Free disk space on /boot | 788.85 MB |
Free disk space on /boot (percentage) | 77.80% |
Free disk space on /home | 68.05 GB |
Free disk space on /home (percentage) | 99.95% |
Free inodes on / (percentage) | 99.39% |
Free inodes on /boot (percentage) | 99.94% |
Free inodes on /home (percentage) | 100% |
Free swap space | 7.87 GB |
Free swap space in % | 100% |
Host boot time | 2017/9/22 11:21 |
Host local time | 2017/11/8 17:44 |
Host name | kane-Zabbix |
Host name of zabbix_agentd running | Zabbix server |
Incoming network traffic on eth0 | 379.31 Kbps |
Incoming network traffic on virbr0 | 0 bps |
Incoming network traffic on virbr0-nic | 0 bps |
Interrupts per second | 233 ips |
Maximum number of opened files | 789700 |
Maximum number of processes | 65536 |
Number of logged in users | 3 |
Number of processes | 216 |
Number of running processes | 6 |
Outgoing network traffic on eth0 | 11.74 Kbps |
Outgoing network traffic on virbr0 | 0 bps |
Outgoing network traffic on virbr0-nic | 0 bps |
Processor load (1 min average per core) | 0.29 |
Processor load (5 min average per core) | 0.32 |
Processor load (15 min average per core) | 0.31 |
System information | Linux kane-Zabbix 3…. |
System uptime | 47 日, 06:17:19 |
Total disk space on / | 49.98 GB |
Total disk space on /boot | 1014 MB |
Total disk space on /home | 68.08 GB |
Total memory | 7.63 GB |
Total swap space | 7.87 GB |
Used disk space on / | 6.59 GB |
Used disk space on /boot | 225.15 MB |
Used disk space on /home | 32.32 MB |
Values processed by Zabbix server per second | 1.1 |
Version of zabbix_agent(d) running | 3.4.1 |
Zabbix busy alerter processes, in % | 0% |
Zabbix busy alert manager processes, in % | 0.02% |
Zabbix busy configuration syncer processes, in % | 0.02% |
Zabbix busy discoverer processes, in % | 0% |
Zabbix busy escalator processes, in % | 0.02% |
Zabbix busy history syncer processes, in % | 1.60% |
Zabbix busy housekeeper processes, in % | 0% |
Zabbix busy http poller processes, in % | 0.02% |
Zabbix busy icmp pinger processes, in % | 0% |
Zabbix busy ipmi manager processes, in % | |
Zabbix busy ipmi poller processes, in % | |
Zabbix busy java poller processes, in % | |
Zabbix busy poller processes, in % | 0.03% |
Zabbix busy preprocessing manager processes, in % | 0.02% |
Zabbix busy preprocessing worker processes, in % | 0% |
Zabbix busy proxy poller processes, in % | 0% |
Zabbix busy self-monitoring processes, in % | 0% |
Zabbix busy snmp trapper processes, in % | |
Zabbix busy task manager processes, in % | 0.02% |
Zabbix busy timer processes, in % | 0% |
Zabbix busy trapper processes, in % | 0% |
Zabbix busy unreachable poller processes, in % | 0% |
Zabbix busy vmware collector processes, in % | |
Zabbix configuration cache, % free | 96.76% |
Zabbix history index cache, % free | 99.78% |
Zabbix history write cache, % free | 100% |
Zabbix queue | 0 |
Zabbix queue over 10m | 0 |
Zabbix trend write cache, % free | 99.81% |
Zabbix value cache, % free | 99.58% |
Zabbix value cache hits | 4.7 vps |
Zabbix value cache misses | 0 vps |
Zabbix value cache operating mode | Normal (0) |
Zabbix vmware cache, % free |
たくさんある・・・・(+_+)
まとめると、だいたい以下のような項目を監視しているようでした。
- CPU系
- メモリー系(swap領域 含む)
- 空き容量、ディスク領域
- 時間、ホスト名、インターフェース系
- プロセッサー
- Zabbixエージェント系?
予想していたよりけっこうたくさんの監視項目が監視されていました。
●レポート(グラフ)
レポートが表示できないかなーと探していたのですが、Zabbix serverはどうやるのかわかりませんでした。
データが出てこない。。。。(2017/11/8時点)
⇒あった!!!!!!
[レポート] > [稼働レポート] > 「グラフ」列の[表示]をクリックしたらグラフが表示されました。
●ここで分かったこと!
Zabbix server監視(Zabbixサーバー自身の監視)は、監視した値をためていくというよりはしきい値違反したかしていないか、しきい値違反をした確率を表示してくれているようです。
だから、監視を始めてからしきい値違反をしていない=100%で表示されているんですね。
(OpManagerみたいに、監視間隔ごとの値を閲覧できるところが見つかったら改めてご連絡します。
が、Zabbix server自身の監視で実現できるかどうかに関してはぱっと見見つからない・・・><)
●監視項目の削除 / 無効化、しきい値の設定
次に、[設定] > [ホスト] > 「Zabbix server」の[アイテム]へ移動します。
こちらの画面で監視項目の削除、または無効化ができるみたいです。
ちなみに、8)の画面内[トリガー]にて、しきい値の設定ができました。
監視項目、しきい値に関しての詳細はまた別のブログで触れようと思います。
メモ:
[ダッシュボード]にも「Zabbixサーバーの状態」というウィジェットがありました。
[3] OpManagerでのセルフ監視の開始方法
さて、OpManagerについて触れていこうと思います。
※OpManagerはインストールするとデフォルトでOpManagerサーバー自身の監視を始めます。
でもせっかくなので、OpManagerサーバー自身の監視(装置の監視)を有効にする手順を公開しておきます。
1. OpManagerにログインします。
2. [インベントリ]に移動します。
3. OpManagerサーバーが表示されますので、装置にチェックを入れ、画面右上[…] > [管理]をクリックします。
灰色が緑に色になったら、監視が開始された印です!
[4] OpManagerでデフォルトで始まるOpManagerサーバー自身の監視の中身
1. 少し時間をおいて確認してみます。(体感的には、すぐ始まります。)
2. [インベントリ]に移動します。
3. リストに表示されているOpManagerサーバー名をクリックします。装置スナップショット画面が表示されます。
以下の画面のことを、OpManagerでは装置スナップショットと呼んでます。
各装置固有の画面です。ここで各装置の監視の値を見たり、グラフを見たり、しきい値、通知プロファイルを設定できます。
上記画面内[監視]より、監視している項目が表示されます。
●デフォルトで監視が始まる監視項目
Windows Serverにインストールしたので、WMIプロトコル監視がデフォルトで追加されていました。
Zabbixと比べるとスッキリ。
- CPU使用率
- メモリー使用率
- ディスク使用率
- パーティション情報(%)
そしてここで気づく。
Zabbixサーバーにも、OpManagerサーバーにも、
SNMPエージェントをインストールしてない…(;’’∀’’)!?
OpManagerに関しては、OpManagerサーバー自身にSNMPエージェントがインストールされていたらSNMPプロトコルによる監視も始まっているはずです。
(監視項目はWMI監視で追加されたものと一緒です。プロトコルが違うだけとなります。)
【ここでゆらのおまけ講座】
~SNMPとWMI(CLI)の違いについて~
SNMPはUDPを使用して、WMIとCLI(Telnet, SSH)はTCPを使用して通信を行います。
通信の信頼性が違うんだよ。
UDPは投げっぱなしで、TCPは応答が返ってこないとちゃんと確認しにいきます。
詳細は次のブログで説明しようかと思います。
●レポート(グラフ)
監視項目名をクリックすることでグラフも表示されます。
[表示テーブルビュー]をクリックすると、ポーリング(監視間隔)ごとの値が確認できます。
※この辺がZabbix Server監視で見れるのかがわかりませんでした。。。。
見つけたら追記いたしますね。
●監視項目の削除 / 無効化、しきい値の設定
監視項目の削除は、下記画面内[アクション] > [削除]ボタンから削除可能です。(ゴミ箱アイコンがそれです)
しきい値の編集は、装置スナップショット画面 > [監視] > [編集]アイコンからできます。
こんな感じ。
詳細に関しては、Zabbix同様、また別のブログで触れてみようと思います。
うーん、Zabbixが奥が深くてなかなかうまくご紹介できてないなあと思いつつ
今回はこの辺で!
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ZabbixとOpManagerから学ぶ!統合監視の世界【連載】
はじめに
構築編
01.Zabbixをインストールするまでの流れ
02.OpManagerをインストールするまでの流れ
03. 監視ソフトをインストールしたサーバー自身を監視する方法 <<イマココ
ちょっと余談01. SNMP, WMI, CLIの違いについて
04.Zabbixで監視する装置を登録する方法
05.OpManagerで監視する装置を登録する方法
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関連リンク
Zabbix公式ホームページ
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OpManager公式ホームページ
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