Reading Time: 1 minutes
ITサービスマネジメント(ITSM)には、「コスト削減」と「品質向上」という二つの命題が常に課されています。それ故、次のように感じるご担当者様も多いのではないでしょうか。
◆不景気時は真っ先にコスト削減の対象になる
◆ITスタッフは増えないが、新しい要求は増え続ける
◆ITは動いて当たり前、止まった時だけ怒られる
さらに厳しいことに、ビジネス基盤のほとんどがITに支えられている昨今では、「デジタルトランスフォーメーションを実現して企業のビジネス成長に寄与する」という壮大な期待さえ、情シス部門へ重くのしかかってきます。
「そう言われても、既存業務だけで精いっぱいだ…」
「自分たちの残業を増やすしか、コスト削減の手段はない…」
そう感じるご担当者様は、ぜひ本日ご紹介するROI算出シートを元に、ITSMへの投資計画を立ててみてください。
ROI(費用対効果)とは?
ROI(Return On Investment)とは、「消費コストに対し、どれだけの利益が得られるのかを示す指標」です。
ROI=「収益額」÷「投資額」×100
例え高額な初期投資がかかったとしても、それによって工数/人件費/サービス利用料等が大きく改善されるのであれば、高い費用対効果を実現できます。
ITSM4つの投資と費用対効果例
ManageEngineでは、お客様の課題を4つのケースに分類し、それぞれをツールの導入で解決する場合のROIモデルを算出しています。
1.インシデント管理(対応遅延や属人化が深刻な場合)
2.リクエスト管理(社内のお問合せ対応に多くの工数を割かれる場合)
3.IT資産管理(エクセル台帳の管理に限界を感じている場合)
4.体系的なITSMプロセス全体(ワークフローに無駄が多い、部署間の連携に課題を感じている場合)
上記のようなケースにピンと来るご担当者様は、ぜひROI算出シートとセットになっている提案資料もご覧ください。各モデルケースを例に、どのような費用対効果となるかの簡単なイメージを掲載しています。
なお、資料内では、ManageEngineが提供するITSMツール「ServiceDesk Plus」を利用した場合のサンプルを提示していますが、もちろんROI算出シートへ別ツールの見積もり金額を記入することも可能です(方法は、次項をご参照ください)。
>>ROI算出シートと提案資料のセットをダウンロード
>>ServiceDesk Plus概要資料をダウンロード
ROI算出シートの使い方
今回ご紹介している「ROI算出シート」は先述の4つのケース(インシデント管理/リクエスト管理/IT資産管理/ITSMプロセス全体)に応じてご利用頂けるようになっています。
ファイルを開くと、課題に合わせた4つのシートが含まれています。各シート内の色付けされたセルに、御社の情報をご記入ください(全ての項目へ入力する必要はなく、分かる範囲でも構いません)。
例えば、ITスタッフ10名で社内システム基盤を管理し、社員1000名からのインシデント報告を日々受けて対応している場合、「インシデントROI」シートを開き、以下のように記入できます。
この時、仮に「重大インシデント発生による機会損失」額が、毎回低くても50万円ほど発生していたとすると、同項目へその数値もご記入ください。
以上のような場合、ツールライセンス&実装費で初期投資に800万円ほどかけたとしても、中長期的に見て4500万円以上の費用対効果が見込めることになります(以下図)。
なお、本シートは、予めManageEngineが提供するITSMツール「ServiceDesk Plus」のライセンス費用を入力できるように作られていますが、もちろん別ツールの見積もり金額を入力することも可能です。
デフォルトではシートに保護がかかっていますので、「【はじめに】使い方」というシートに記載されているパスワードを用いて解除してください(この他、より詳細な活用手順も同シート内に記されています)。
また、「【参考】各項目の詳細」というシートには、掲載されている用語の解説が載っていますので、適宜ご参照ください。
>>ROI算出シートと提案資料のセットをダウンロード
>>ServiceDesk Plus概要資料をダウンロード
ROI算出シートご利用時の注意事項と相談先
本ROIシートは、あくまでもManageEngineが提供するITSMツール「ServiceDesk Plus」を元に、その導入実績が多いアライアンス企業のノウハウを参照して作成されています。
このため、はじめから全ての企業様の条件に100%当てはまる係数が設定されている訳ではありません。その点は、予めご了承ください。
しかし、「ROIというものを考えたことが無かった」「経営者へ説明しても話が噛み合わない」という場合には、多くのお客様のコンサルティングを担ってきた企業が考えるROI算出項目を見るだけでも、参考になるかと思います。
また、ご記入頂きましたシートを元に、提案実績のある企業へご紹介することも可能ですので、必要に応じてご相談ください。
おわりに
いかがでしょう。ツールの導入で作業が簡略化され、スキルの高いエンジニアが単純作業から解放されると、本来企業が向かうべき「ビジネス拡張のためのIT投資」にも要員を補填し易くなるでしょう。
一次的に数百万円の支出が出ることは大きなマイナスとして捉えられがちですが、このように中長期的な企業のビジョンと照らし合わせて上申することで、より生産的な投資議論への道筋が開かれます。
本情報が、読者様の参考となりましたら幸いです。
フィードバックフォーム
当サイトで検証してほしいこと、記事にしてほしい題材などありましたら、以下のフィードバックフォームよりお気軽にお知らせください。