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ITアウトソーシングは、IT化を目指すあらゆる組織で導入されるサービスです。
企業規模や業界によらず多くの企業で利用され、注目度はますます高まっています。
うまく利用すれば大きなメリットを享受できますが、当然デメリットも存在します。
この記事では、ITアウトソーシングを導入後に後悔することのないよう、事前に抑えておくべきポイントをまとめて解説します。
ITアウトソーシングとは
ITアウトソーシングとは、ITに関する業務を外部の企業に委託(アウトソーシング)するサービスのことです。
委託できる業務としては、ITシステム開発・設計から、既存のシステムの運用・保守、さらにはヘルプデスクまで様々です。
昨今は、ITで業務を変革するDXが注目を集めるほか、コロナ禍によりリモートでの業務を余儀なくされるなど、IT投資の必要性が広まってきました。
ITが必要なのは分かっているけれど、自社にはそんな余裕やスキルがない、といった企業の間でITアウトソーシングが脚光を浴びています。
この人気は日本のみならず、世界でも同様です。
株式会社グローバルインフォメーションの調査によると、世界のITアウトソーシングの市場規模は2025年まで着実に拡大していくと予測されています。
世界のITアウトソーシングの市場規模は2019年に3,337億米ドルとなりました。同市場は、予測期間(2020年から2025年)の間に4.5%のCAGRで拡大し、2025年までに3,976億米ドルに達すると予測されています。
ITアウトソーシングの種類について
ITアウトソーシングは、委託範囲の違いによって以下のような種類にわかれています。
フルアウトソーシング
業務機能のほとんどを委託するのがフルアウトソーシングです。
ときどきに応じて委託範囲は相談されますが、例えばシステム開発の業務において、委託先がシステムの規格から運用までを行うような場合があります。
広範囲のタスクをアウトソーシングできるため、委託元は人員や資源を割く必要がほとんどありません。
そのため、自社のリソースをより重要な業務に注げることが大きなメリットです。
運用アウトソーシング
ネットワークやサーバー、システムなどの運用を委託するのが運用アウトソーシングです。
システムやネットワークは、日常的に保守や修正をしていく必要があります。
こういった部分をアウトソーシングすることで、別のシステムの開発などに注力することができます。
ホスティング
サーバーを提供する事業者からサーバーを借り、その中でサービスを運用することです。サーバーの準備や管理はサーバーの提供者が行います。
サーバー運用の知識が必要ないため、初めてサーバーを導入するような企業によく導入されています。
ハウジング
サーバーや通信機器を、他の企業が持っているデータセンターの敷地を借りて配置するのがハウジングです。
ホスティングと違い、サーバーなどは自社で用意する必要がありますが、その分管理や運用の面でカスタマイズ性があります。
ここまでITアウトソーシングの概要をご紹介してきました。
自社に適したサービスを有効に利用できれば、コストダウンなどのメリットがあります。
その一方、事前の想定よりも費用がかかってしまったり、効果が出なかったりといった後悔してしまう可能性もあります。
次の章からは、ITアウトソーシングを有効に活用できるよう、概要やメリット・デメリットなど、事前に注意しておくべきポイントを解説していきます。
ITアウトソーシングのメリット3点
ITアウトソーシングのメリットとして、主に下記の3点が挙げられます。
コストの削減
ITアウトソーシングのメリットとして、もっともよく取り上げられるのがコストダウンです。
ビジネスをIT化するにつれ、管理や運用をする手間が増えます。
ここで新たに人を雇ったり、サーバーやネットワークを準備するのには多額の費用がかかってくるでしょう。
それよりも、委託できる部分は委託した方がコストを抑えやすいと言われているのです。
特に事業を拡大している企業などは、既存システムの保守などのコストが高くなりがちです。
そういった企業にとっては、ITアウトソーシングを利用することで固定費を削減できる効果があります。
業務のスリム化
委託できる業務をアウトソーシングすることで、業務をスリム化できるのもメリットのひとつです。
ITに関する業務は多くの企業でますます増えていますが、すべてを自社で内製化するのは難易度が高くなります。
知識やノウハウを伝えるための社員の教育コストなども、けっして馬鹿になりません。
そこで自社の苦手な部分や、重要度が低い部分をアウトソーシングすることで、コア事業に注力することができます。
委託企業のノウハウの有効活用
ITアウトソーシングサービスを提供している会社には、多くの企業でIT業務を手がけてきた経験があります。
こういった外部企業の知見を活用し、IT化の利点をさらに高められるかもしれません。
例えば自社のシステムで障害が発生した場合、調べても原因が分からず、時間を浪費してしまう企業は少なくありません。
運用保守に長けたITアウトソーシング企業は、障害時の対応などにも慣れていることが多く、自社で対応するよりも有効になる可能性があります。
ITアウトソーシングの注意すべきポイント3点
以上のように、ITアウトソーシングにはさまざまなメリットがありますが、一方で注意しなければならないポイントも存在します。
主に紹介される3点の注意点を紹介しますので、ぜひ導入前の参考にしてください。
コストが想定以上にかかる可能性
現在の環境を整理しておかないと、余計なコストがかかってしまうかもしれません。
たとえば、自社に必要ないサービスまで委託してしまったり、委託先の管理をするのに大きな工数がかかってしまうという場合があります。
余計なコストを支払うことのないように、委託すべき業務の整理と、委託先企業の慎重な選定を心がけましょう。
セキュリティリスクが高まる可能性
自社の業務を他の企業に担ってもらう以上、情報漏洩やセキュリティ問題発生の確率は高くなります。
特に顧客の個人情報や、基幹業務に関わる重要な情報の管理は厳重にしましょう。
対策としては、必要ないデータを委託先に渡さないことの徹底や、データの保管方法を予め決めておく、といったことが考えられます。
生産性の低下の可能性
場合によっては、自社で行うよりもスムーズに業務を遂行できなかったり、問題対処に時間がかかることもあります。
たとえばシステム障害が発生した場合を考えてみます。
社内で対応すればすぐに解消できる問題でも、委託先に全てを任せていた場合、障害発生を委託先に連絡する時間や、委託先からの担当者の移動時間が余計にかかってしまいます。
障害後の復旧を一番に優先するのであれば、委託先に任せるよりも、自社内で対応できる環境を整えた方が有効かもしれません。
システム運用コストを減らすにはツールの利用もオススメ
IT業務の運用コストを減らすには、IT運用管理ツールを利用するのもオススメです。
たとえば当社が提供するOpManagerは、ネットワークやサーバーの状態を分かりやすく可視化し、障害が起きたときの迅速な対応を可能にします。
機能の一例として、ネットワークやシステムの状態を分かりやすく可視化できる「ビジネスビュー」という機能があります。
IT機器を監視対象として登録し以下のようなマップを作ることで、どの装置にどのような問題が発生しているのかを即座に判断できます。
また、インストールや初期設定が難しくなく、短時間でできることも大きな特徴です。
上で紹介したマップは、OpManagerの利用開始から最短5分程度で作成することができます。
マップのメリットや作成方法は、以下の資料や動画で詳しくご紹介しておりますので、よろしければご覧ください。
- 【ブログ記事】障害解消が圧倒的に早くなる「ネットワークマップ」とは?活用のコツや注意点を解説
- 【3分で読めるスライド資料】OpManagerで始めるネットワークマップの自動作成
- 【画面付きで操作を紹介するセミナー動画】ネットワーク障害解決を90%時短するマップの作り方と運用を解説
自社でITインフラの監視を始めたいという方には、以下の記事がオススメです。
監視業務の基本を3分で読めるブログ記事にまとめております。
【ブログ記事】ネットワーク監視って具体的に何をすればいいの?目的と始め方を解説
その他、以下のおすすめ資料もございます。
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