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セミナー概要

約1年後(2025年10月予定)に迫ったWindows10のサポート終了。仮にWindows10を使い続けるとどのようなリスクがあり、どのような対策が有効でしょうか? またITSMの必要性を感じつつも、その導入・実践方法について迷っている企業は多いです。

2024年9月27日、渋谷スカイにて開催したセミナーでは、この2つのテーマを取り上げました。第1部では「成功するITSMツールの選定方法/ITSMツールで何ができるのか」、第2部では「脆弱性管理の課題と対策/Windows10のサポート終了対策」についてご紹介いたしました。そのセミナーの一部を抜粋してご紹介します。

Windows10サポート終了に向けて注意する点をセミナーで説明

セミナー第1部:成功するITサービスマネジメント/ITSMツールで何ができるのか

第1部では株式会社DXコンサルティングの横山優子氏より「成功するサービスマネジメント」について解説していただきました。サービス管理におけるよくある課題として、頻繁なシステム変更/リリース、短時間の解決が求められるインシデント、度重なるユーザーからのリクエストなどがあります。日々、繰り返されるこれらへの対応に「担当者によって対応のばらつきがある」「状況が見えない」などの問題があると、サービスデスクの業務効率も提供するサービスの品質も低下してしまいます。

このよくある課題を解決する方法が「ITサービスマネジメントの自動化」です。自動化・システム化を行う上で必要となるのが「ITSMツール」です。セミナーでは横川氏より具体的なITSMツールの選び方も紹介していただきました。

まず、以下のような組織ならITSMツールの導入が効果的です。

  • 月間、100件以上のチケットを管理している。
  • 同時に3人以上のスタッフ・技術者でチケット管理している。
  • 部門間で情報を共有したり、部門をまたがってツールを利用することがある。
  • その他、必要な要件がある。

また、ITSMツールの選定基準としては、

  1. 導入のしやすさ
  2. 運用のしやすさ
  3. コスト

の3点。セミナーでは横川氏より各基準の細かな内容も紹介されました。また、ITSMツール導入において失敗しやすいポイントもわかりやすく解説。検討から採用までのプロセスにおいて、「ツール選択」はスタート地点ではなく、あくまで中間地点にあたります。最初の段階の業務現状調査や要件定義の重要性を、あらためて参加者の皆様と共有しました。

第1部の後半では、ゾーホージャパン株式会社マーケティング事業部より、ITSMツール ServiceDesk Plusを用いた自動化のメリットを紹介。以下の図1のように最初のインシデント発生からチケット起票、担当者の自動割り当て、ナレッジ登録まですべてを自動化でき、日々の管理業務を大幅に効率化できます。

【図1 ServiceDesk PlusでITSMプロセスを自動化】

インシデント管理の流れを図で分かりやすく紹介

セミナーでは大手保険会社の導入事例をひも解きながら、脱・属人化にどのように成功したのかを解説しました。また、ServiceDesk Plusのデモンストレーションも行い、簡単に使用できる操作性の高さや、ドラッグ&ドロップで自社の業務に適したテンプレートへのカスタマイズが可能な点も紹介。ノーコードで簡単にカスタマイズできることで、本稼働までのハードルが低いのもServiceDesk Plusの特長です。

セミナー第2部:脆弱性管理の課題と対策/Windows10のサポート終了対策

第2部では「脆弱性管理の課題と解決策」について株式会社DXコンサルティングの大橋哲也氏より解説していただきました。組織のシステムを脆弱性から保護するうえで有効なのがパッチ管理です。ただしこのパッチ管理は組織の規模が大きくなるほど負担も大きく、インベントリ作成、脆弱性情報の把握、パッチの導入と適用状況の把握、情報の一元化などやるべきことがたくさんあります。

これらの課題を解決できるのがパッチ管理ツールの導入で、NIST(米国国立標準技術研究所)のガイドラインでも「たとえ小規模な組織であっても、何らかの自動化されたパッチ適用ツールに移行すべきである」と明記されています。

大橋氏からはパッチ管理ツールに必要な5つの機能が紹介されました。

  • 脆弱性情報の自動収集
  • インベントリの自動収集
  • 適切なパッチ配布対象の定義
  • パッチ配布状況の可視化
  • パッチ配布のスケジュール/自動配布

なお、パッチ管理ツールの導入を確実に成功させる注意点/条件として、「スモールスタートが可能なパッチ管理ツール」が挙げられました。組織内のすべてのコンピュータに一気に導入するよりも、範囲を絞って徐々にパッチ適用の自動化を進めていく方法です。

第2部の後半では、ゾーホージャパン株式会社マーケティング事業部より、Windows10サポート修了の懸念点と対策について参加者の皆様と共有しました。Windows10のシェア率を世界で見ると2023年12月時点で60.65%。Windows10はデータ量が軽量のため起動が素早い特長を持っており、業務では今なおWindows10を使う傾向があるようです。

しかしサポート終了後もWindows10を使用することで以下の問題が懸念されます

  • セキュリティの脆弱性
  • アプリケーションの互換性
  • コンプライアンスの問題
  • 技術サポート享受の難化

OSのサポートが終了すると新しいパッチのアップデート提供も終了します。すると先述した脆弱性の放置というリスクが生まれます。

新OSへの移行のステップについては、

1.IT資産の把握
組織のどの場所にどのデバイスが何台あるかを把握し、各デバイスのハードウェア要件も把握。
2.パッチ適用状況の確認
対象デバイスにどのパッチが提供されているかを把握。
3.スケジュール
管理者とユーザーの双方が都合の良いスケジューリングで移行。

このたった3つのステップでも、人員と時間は必要になります。しかしツールを使用することで、工数削減、ヒューマンエラー削減、効率化を実現しながら自動化を進めることが可能です。

ManageEngineのパッチ管理ツールには2つの製品があります。Patch Manager Plusはパッチ管理ソフトでMac/LinuxのOS、Adobe/Java/ブラウザーなど850以上のアプリケーションのパッチを管理できます。Endpoint Centralはパッチ管理とエンドポイント管理を兼ね備えたソフトで、端末のリモートコントロールやUSB制御も可能です。Patch Manager Plus同様に850以上のアプリケーションのパッチを管理できます。(図2参照)

【図2 2つのパッチ管理ツールの違い】

ManageEngineでパッチ管理ができる2つの製品紹介

なお、Windows11への移行には条件があり、プロセッサーは1GHz以上でコア数が2以上の64ビットプロセッサーであること。メモリは最低で4GB以上、推奨は8GB以上。ストレージは64GBなど、他にも要件があります。Patch Manager PlusおよびEndpoint Centralは、以下図3のようにWindows11への移行条件を判定する機能も装備しています。

【図3 Patch Manager PlusおよびEndpoint CentralのWindows11移行条件判定機能】

Windows11への移行条件を判定できる画面

セミナーのデモンストレーションでは他にも様々な機能をご紹介しました。

セミナーの第3部では、参加者の皆様とDXコンサルティング、ゾーホージャパンの各担当者との相談会を実施。参加者の皆様のご質問等にお答えいたしました。

パッチ管理ツールが10分で分かる!

セミナーの前に動画で概要を知りたいという方は、ぜひこちらの動画をごらんください。

https://www.manageengine.jp/form/enter_data.php?nick_name=Patch%20Manager%20Plus&form_type=WebinarP&no=1731&shibuyaskyreportblog

 

■今後のセミナー/ウェビナーのご紹介

■2024年10月29日(火)11:00~11:45 ウェビナー
パッチ管理はこれで解決!
~パッチ管理のプロセス、WSUSや資産管理との違いを徹底解説~

詳細・参加のお申し込み(無料)→https://www.manageengine.jp/news/webinar-itam20241029.html?shibuyaskyreportblog

■2024年10月17日(木)15:00~17:00 セミナー
ネットワーク障害解決を90%時短する
OpManagerのマップ機能の活用法や事例を解説

詳細・参加のお申し込み(無料)→ https://www.manageengine.jp/news/seminar-itom20241017.html?utm_source=melistingpage&utm_medium=seminarlisting&utm_campaign=oct17seminar&shibuyaskyreportblog
■ほかにも、様々なセミナー・ウェビナーを開催しております。
セミナー一覧はこちら→https://www.manageengine.jp/news/seminar.html?shibuyaskyreportblog
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