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こんにちは、ManageEngineコンテンツ担当の園部です。
2024年6月のMicrosoftセキュリティ更新プログラムの概要を解説します。

早くも夏の訪れを感じる2024年6月、Microsoftは49件の脆弱性の修正を行いました。

月例のセキュリティ更新プログラムとは?

月例のセキュリティ更新プログラムとは、Microsoft社が毎月第2火曜(日本時間で水曜日の場合もあります)に公開する、OSやその他の関連アプリケーションのセキュリティアップデートやその他アップデートのことを指します。この配信のことを「パッチチューズデー(Patch Tuesday)」と呼ぶこともあります。

バグや脆弱性・ゼロデイ脆弱性を修正するための重要なセキュリティアップデートがこの日に多くリリースされます。 なお、緊急性が高く頻繁に悪用される脆弱性が発見された場合は、パッチチューズデー以外の日にパッチがリリースされることもあります。

2024年6月度のMicrosoftセキュリティ更新プログラムの概要

冒頭でも述べたとおり、Microsoft社は2024年6月に49件の脆弱性に対する修正を行いました。また、9件の脆弱性のCVEが再発行されています。
今月修正された49件の脆弱性の内訳は以下の通りです。

Critical:1件
Important:48件

今回のセキュリティアップデートには、以下の製品や機能が含まれています。 今月はエンドユーザーの使用頻度が高い「Microsoft Office Outlook」「Word」や、コラボレーションツールとして活用している企業も多い「Microsoft SharePoint Server」などの脆弱性の修正が含まれています。

  • Azure File Sync
  • Azure Monitor
  • Azure PowerShell
  • Azure SDK
  • Azure Storage Library
  • Dynamics Business Central
  • Microsoft Dynamics
  • Microsoft Office
  • Microsoft Office Outlook
  • Microsoft Office SharePoint
  • Microsoft Office Word
  • Microsoft Stream サービス
  • Microsoft Windows Speech
  • SQL 用 Microsoft WDAC OLE DB プロバイダー
  • Visual Studio
  • Windows Cloud Files Mini Filter Driver
  • Windows Container Manager サービス
  • Windows Cryptographic サービス
  • Windows DHCP サーバー
  • Windows Event Logging Service
  • Windows Link Layer Topology Discovery プロトコル
  • Windows NT OS カーネル
  • Windows Remote Access Connection Manager
  • Windows Server Service
  • Windows Standards-Based Storage Management サービス
  • Windows Storage
  • Windows Themes
  • Windows WiFi ドライバー
  • Windows Win32 カーネル サブシステム
  • Windows Win32K: GRFX
  • Windows カーネル
  • Windows カーネルモード ドライバー
  • Windows ルーティングとリモート アクセス サービス (RRAS)
  • Windows 分散ファイル システム (DFS)
  • Windows 認識サービス
  • Winlogon

2024年6月に修正されたゼロデイ脆弱性

2024年6月の月例パッチでは、1つのゼロデイ脆弱性へのアップデートが提供されます。

CVE番号 概要 備考
CVE-2023-50868 NSEC3 closest encloser proofの過剰なCPU負荷の誘発によるサービス拒否の脆弱性 攻撃者がリゾルバで過剰にリソースを使用することで、サービス拒否を引き起こす可能性があります。米国の非営利団体であるMITREによって割り当てられました。

 

深刻度が「Critical」の脆弱性とパッチ

2024年6月にリリースされた深刻度が「Critical(緊急)」の脆弱性の概要と対応するパッチは以下の1点です。この脆弱性は再発行されたCVEに含まれています。

CVE番号 KB番号 影響を受けるコンポーネント 概要
CVE-2024-30080 5039211,5039212
5039213,5039214
5039217,5039225
5039227,5039236
5039245,5039260
5039266,5039274
5039289,5039294
5039330
Microsoft Message Queuing (MSMQ) リモートでコードが実行される脆弱性

 

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