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テクノロジーは急速に進化しています。テクノロジー関連の部門が、独力で崖っぷちに追い詰められた悲惨な経済を引き戻してくれるかも知れません。オーストラリアの調査会社 IBISWorld 社の最近のレポートでは、急速に成長する7つの業界のうちの5つはテクノロジー関連であると報告しています。これらの業界は、成長と重要性において、華々しく繁栄を続けていくだろうと予想されています。

このような上記のデータは、情報担当役員(CIO)にとって好機が到来したことを意味しています。何にせよ、CIOは会社で情報テクノロジー(IT)部門を任されていますから。CIOの任務は、ビジネスの生産性を向上するテクノロジーを評価して導入し、最終的に、テクノロジーの導入成功によって売上や利益を増やすことです。

CIOにとって不幸なことに、ビジネスにおいてテクノロジーへの信頼が高まることは、CIOに目標を背負わせるのに役立つだけということです。実際のところ、IT部門には、これまで存在しなかった目を見張るようなガジェットやソーシャル、モバイル、あるいはクラウドコンピューティングテクノロジーを評価するような時間がほとんどありません。CIOは、ほとんどすべての時間、使い古して廃れたようなテクノロジーをサポートするのに忙しくしています。

CIOやIT部門はどうしてそんなに時代遅れになってしまっているのでしょうか?理由はすごく単純です。彼らは、手持ちのことを一生懸命やるだけで手いっぱいだからです。IT部門に中途半端な人を雇い入れると問題が増えてしまいます。その結果、多くの会社で、CIOやIT部門は愚図なやつらだと思われています。

多くの企業では、ビジネスプロセスの自動化に集中的に取り組んでおり、コストダウンや生産性向上を進めています。その結果、米国企業全体で記録的な利益を上げています。皮肉なことに、IT部門自体のIT管理業務の自動化がほとんど進んでいません。これは非常に残念です。自動化こそ、CIOを基本的なIT管理の定常業務から解放し、少なくとも障害管理の調査やレポートに費やす時間を減らす重要なキーなのです。

さて、CIOは”古臭いテクノロジーの管理”というぬかるみにはまり込んで、新しいものを見れないという難題からどうやったら抜け出せるのでしょうか?これから、CIOがテクノロジーを推進する立場に戻るのを支援する5つのポイントを紹介しましょう。

1. 自動化できるものはすべて自動化する
IT関連の問題を解決するのに人的リソースを使わないことは、ITリソースの制限から解放される最善の方法です。たとえば、IT部門が最大の時間を費やしている作業はパスワードのリセット作業だと言うなら、ソフトウェアでこの作業を自動化できます。インストールが容易で価格が安いソフトウェアでも、簡単にパスワードリセットが自動化できるものもあります。適切な自動化によって修復に時間がかかるヒューマンエラーを減らす効果もあります。

2. まったく自動化していないよりも少しでも自動化しいるほうがよい
全部を自動化するなんてことは、まあ、不可能しょう。というのも、世の中のプロセスは組織によって異なりますし、単純にビジネスプロセス全部にフィットするような自動化技術を見つけることも自体が難しいのです。作業が自動化できない場合、IT部門はほぼリアルタイムでITのインシデントをさばかなければなりません。このためには、IT管理ツールから迅速かつ正確なデータを取得する必要があります。たとえば、ITヘルプデスク担当技術者がリモートコントロールソフトウェアを使ってユーザのラップトップにログインし、問題を解決できれば、技術者を現地に派遣する作業を省略できます。

3. データは、量ではなく質である
どれぐらい多くの量の電子データが生成されるのかということをよく耳にする。IT部門が、問題の調査とその解決に必要なデータが不足しているということはありません。ネットワークログやシステムログ、アクセスログ…その他多くのログデータにアクセスできます。しかし、本当に必要なのは適切なデータ、つまり原因追究に役立つデータです。それらのデータから解決方法を速やかに見つられるのです。最先端のIT管理ツールには、乱雑なデータの中から特定の問題に関連するデータを選び出すことができるものもあります。

4. レポートが重要なのである
しばしば、見栄えが良いという理由だけでIT管理ツールを購入してしまいます。いかにきれいなスクリーン表示であっても、反応が速くユーザをサポートしてくれる製品とは限りません。購入する前に、まずどのような問題を解決しようとしているのか、そのツールは本当にその問題を解決できるのか、または解決に必要な情報を提供してくれるのかということを自問自答してみてください。適切なツールは、必ずしも大量のデータを細かく分析することではなく、上記のような大元の質問に答えを出せるようなレポート作成機能を有しているべきです。最適なレポートを作成してくれる機能は、ツールの価格以上の価値があります。

5. データが揃っていること
企業データを多く所有することの利点は、収集されたデータからどんな問題の答えも得られることです。すなわち、さらに多くのデータを作成するテクノロジーを導入して物事を複雑にしないということです。ビッグデータプロジェクトのアイディアが思い浮かびます。そこでは、企業は情報をデータウェアハウスに移し、データ表現を変え、集めたデータをさらに解析しようとします。このようなプロジェクトには、手間もコストもかかる傾向があります。そして多くの場合、探しているデータとそれに対する回答は、すでに収集されているデータの中から既存のツールを使って確認できます。

ITを利用して少しの努力、少しのコストで多くのことを実現しなければならない立場にあるCIOは、戦略的な上にもさらに戦略的になる必要があります。ITの自動化、またはそれに近しいことの実現は、CIOにできることのなかで最も戦略的なことかも知れません。

※この記事は「ManageEngine Blog」に2014年1月14日に投稿された「The Burn-Proof CIO: 5 Tactics For Surviving The Red-Hot Tech Sector」を翻訳・加筆したものです。

原文の著者、Raj Sabhlokは、ゾーホージャパンのグローバル本社「Zoho Corporation」のPresidentです。Twitterアカウントは@rajsabhlokです。ぜひフォローしてください!

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