Reading Time: 1 minutes
サーバ監視、ネットワーク監視では、SNMPというプロトコルがよく使われます。
このブログでは、SNMPについて簡単に紹介します。
1.SNMPについて
SNMPは「Simple Network Management Protocol」の略で、文字通り、ネットワーク監視を行うためのプロトコルです。たとえば、SNMPを利用して、監視対象機器のCPU使用率、メモリ使用率、ディスク使用率などのパフォーマンス情報を取得できます。
2.MIB(管理情報)とOID(オブジェクト識別子)について
略字が多くなるのですが、SNMPの基本的な考え方であるMIBとOIDについても紹介します。
MIBは「Management Information Base」の略で、定義されている管理情報のことです。MIBはテキスト形式になっていてMIBファイルと呼ばれます。MIBは、管理情報が構造的になるようツリー構造をもちます。これを「MIBツリー」と呼びます。たとえば、次のようなイメージです。
MIBファイルの中に、OIDという、管理情報の識別子が定義されています。OIDは「Object Identifier」の略です。ざっくり言うと、監視項目ごとに対応するOIDがあります。それぞれのOIDに、ドットを含む数値列が定義されています。たとえば、「sysObjectID」という項目のOIDは「.1.3.6.1.2.1.1.2」となっています。
3.標準MIBとベンダーMIB
MIBは多数あるのですが、その中でも標準的なものとして「MIB-2」というMIBがあります。これを「標準MIB」と呼ぶことが多いです。実は、上記のイメージで使っていたのが、標準MIBです。
ベンダーごとに定義されているMIBもあります。これを「ベンダーMIB」と言います。その他、「拡張MIB」「プライベートMIB」と呼ばれることもあります。ベンダーMIBを使うことにより、ベンダーごとに定義された監視項目を取得できます。
4.SNMPエージェントとSNMPマネージャ
SNMPでは、マネージャ(監視ツール)からエージェント(監視対象の機器)へSNMPのリクエストを送信し、指定したOIDに対する応答を取得します。このように、SNMPのリクエストを送る側を「SNMPマネージャ」、SNMPのリクエストに応答する側を「SNMPエージェント」と呼びます。SNMPエージェントから取得した情報を分かりやすく表示できるソフトウェアが、SNMPマネージャとしての役割を担います。
最後に、SNMPについてさらに詳しく知りたい方のためにこちらのページを紹介します。
http://www.webnms.jp/solutions/snmp.html
5.SNMPとOpManager
サーバ・ネットワーク統合監視ツール「OpManager」(オーピーマネージャ)は、SNMPマネージャとして、SNMPに対応した機器(サーバやネットワーク機器)を監視できます。ベンダーMIBを設定して、ベンダーごとのOIDを監視することもできます。SNMPを使って、サーバやネットワーク機器を監視してみたい方は、お試しください。
OpManagerのダウンロードページ
http://www.manageengine.jp/products/OpManager/download.html
フィードバックフォーム
当サイトで検証してほしいこと、記事にしてほしい題材などありましたら、以下のフィードバックフォームよりお気軽にお知らせください。