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ネットワーク監視ソフトを導入するとき、その選定作業は、ネットワーク管理者の仕事の一つとなることが多いと思います。日課のネットワーク監視業務や不定期に実施するトラブルシューティングが業務時間の大部分を占め、適切なネットワーク監視ツールを選択する十分な時間はほとんどないのではないでしょうか。
評価が締め切りに近付くにつれ、間違った決断を急いでしてしてしまう可能性が高まります。ここは冷静になって、例えばソフトウェアのライセンスコストだけでなく、ダウンタイムを減少する等の運用コストにも注意したいところです。
今回のテーマは、ネットワーク監視ツールを選定するときの注意点についてです。

 
 

1. ネットワーク監視の要件の再考
まずは、ネットワーク監視の要件リストや過去に起きたネットワーク障害の上位項目をまとめることが重要です。次に、監視ツールがこれらの問題に対応しているかを確認することが大事です。また、要望したい機能についても考慮してみてはどうでしょうか?

 

2. 習得が難しく、なじみのない技術の採用がもたらすリスク

 

 

典型的なシナリオの一つとして、上層部が、使い方が簡単でなく、高いコンサルティング費用がかかり、導入期間が長くなってしまう、ネットワーク監視ソリューションを選択してしまうことがあります。
自社のエンジニアに喜ばれるツールについて、彼らに聞いてみたいと思うかもしれません。例えば、「黒い画面のコンソールと優れたGUIではどちらを好むか」という質問です。

 

また、監視ツールはロケット科学のように高度に専門的であってはいけません。入社したての社員でさえ、業務的に大きな負担なく使用できるツールが求められます。多くの情報システム部門は流動的であり、管理者に同じレベルの理解を期待するのは実用的ではありません。

 

例えば、Windowsベースでずっと作業してきた管理者に、Liunxベースのネットワーク監視ツールが与えられた場合を考えてみてください。

一例:スクリプトやXMLファイルの設定のエキスパートであった上司が移動。残ったメンバーにとっては、スクリプトやXMLファイルの管理やそれを使ったカスタマイズが難しくなってしまうことがあります。

 
 

3. 全体像の把握と準備

 

監視ツールを選定するときに、ネットワークのサイズの適合性や機器のサポートなどを重視してしまうかもしれません。まずは、監視するネットワークの全体像を理解しましょう。例えば、ネットワークのトポロジー、遠隔地との接続、コアとなる装置などです。この視点により、インストール先となるサーバ、開けるポート、有効化するプロトコルなどの詳細を決めることができます。ネットワークの適切な場所にソリューションを適用することで、帯域幅によるコストを抑えることもできます。

 
 

4. 将来の変更を見据えた選定を

 

将来に考えられる拡張や変更を無視すると、結果的にコストが増加します。例えば、サーバ環境の完全な仮想化を準備している場合、仮想マシンや仮想環境をサポートしている監視ツールをあらかじめ選んでおくと、中長期的にコストを削減でき、監視ツールを有効活用させることができます。

 
 

なお、このブログは、米国本社(ZOHO Corporation)のManageEngine Blogsを翻訳・加筆したものです。
元の記事(2010年5月25日投稿)はこちら(翻訳: ゾーホージャパン)

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