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ネットワークマップをうまく活用すれば、ネットワークの問題に対応する時間を90%も削減できる可能性があります。

ネットワークの調子が悪いんだけど、原因を調べるのが難しい……
まずどこから調べたらいいのかも分からない……

そういったお悩みを持っていた多くの方が、マップを使いこなすことで効率的なネットワーク管理を実現しています。

本記事では、ネットワーク管理者なら絶対に知っておきたいネットワークマップを活用するコツや注意点を解説します。

ネットワークマップとは?

ネットワークの構成などを可視化し、一目で認識できるようにしたマップをネットワークマップといいます。マップ作成の専用ツールのほか、ネットワーク監視ツールのマップ機能などで作成できます。

マップの中にも、機器と機器の接続関係(トポロジー)を論理的に表したものや、機器の物理配置を表しすようなものもあります。

トポロジーを表したマップ


機器と機器がどのように接続されているかというネットワーク構成、いわゆるトポロジーを図示しています。配線がごちゃっとしているようなオフィスでも、このマップがあれば構成管理が簡単です。また障害が発生したとき、どこまでの機器に影響が出るかを確認するのにも便利です。

物理配置を表したマップ


接続関係に加え、機器がどの場所に配置されているのかまで表示するマップです。

これがあれば例えば、本社と営業所のネットワークがつながっていて、本社のどこにサーバーが何台ある、みたいなことが把握できますね。

ネットワーク構成を常に把握していたり、障害対応が迅速な情シスの多くはネットワークマップを有効に活用しています。マップがあればどんなメリットがあるのか、次の章で詳しく見ていきましょう。

マップのメリット

マップがあればネットワークが可視化できます。そして、この可視化はネットワークの運用保守を劇的に改善する可能性があります。

マップのメリットを理解するためにまず、情シスの多くが困っている悩みを把握しておきましょう。

アメリカの調査会社ZK Reserach社によると、障害が起きた時の平均復旧時間(MTTR)の90%は、問題が実際に発生していることを確認するためだけに費やされています。

(出典:「https://zkresearch.com/blog/2016/10/sd-wan-can-make-network-management-impactful-to-the-business/」をもとに当社が作成)

問題確認がいかに難しいかを表しているデータですね。

ただし、逆に言うなら、問題の把握さえ即座にできれば、復旧時間を10分の1にできる可能性があることも意味しています。

マップで問題確認の時間を削減する

瞬時に把握するという点において、マップは絶大な効果を発揮します。仮にマップ上でどの機器にどのような問題が発生しているかを確認できれば、これまで苦労を強いられてきた問題確認にかかる時間を大幅に削減できます。

障害対応に追われないための切り札とも言えるネットワークマップについて、活用のコツを見ていきましょう。

ネットワーク監視で活用するコツ

活用のコツは大きく2点あります。

監視結果をマップ上に表示させる

ネットワーク監視ツールの中には、作成したマップ上に監視結果を表示できるものがあります。
たとえば、下の画像のようにマップ上で問題が発生している箇所の色が変えらるようなものがあります

(ManageEngineの統合監視ツール「OpManager」の「ビジネスビュー」で作成したマップ画面。
本社側のルーターのアイコンが赤色になっており、なんらかの問題が発生していることが分かります)

監視結果も一緒に見れるマップでは、どの機器にどのような問題が発生しているかを即座に把握できます。

物理配置が分かるマップを作ること

これから新しくネットワークマップを作るという場合、機器の接続関係(トポロジー)だけでなく、物理的な配置まで見えるマップを作ることがオススメです。
というのも、物理配置が分かることで即座に対応できる問題が非常に多いからです。

たとえばLANケーブルが抜けたり、機器の電源が誤って落ちてしまったりした場合、即座に問題の箇所へ向かえばすぐに対処ができますが、論理的なトポロジーが分かるだけでは問題の機器がどの場所にあるのか、どのケーブルを挿すべきなのかすぐに把握できないケースがあり得ます。

注意したい2つのポイント

作成方法を事前に把握しておく

マップツールの中には、作成の難易度が非常に高いものもあります。
マップ管理を便利にするために導入したのに、きちんとしたマップを作る時間がなかなか取れず、ずっと放置してしまう…。なんてことにならないように、業務工数なども考慮してマップが作成可能かどうか、事前に確認しておきましょう。

時間がとれないけれど何とかマップを導入したいという場合は、コストはかかりますがツールの導入をサポートするSIerに相談するのも一つの手です。

マップがネットワーク管理の補助であることを意識すること

マップはあくまでも、ネットワーク運用を補助するためのツールにすぎません。これだけに頼らず、他の保守運用プロセスと組み合わせることで、安定したネットワークを実現できます。

マップ以外にやるべきことの例としては、ネットワークの常時の監視があげられます。監視によって普段から正常な状態を把握しておくことや、問題が発生したときにすぐに通知を受けとれるような手段を整えておくことが重要です。

マップをより活かすためには?

マップを最大限に活かすには、マップ機能が充実したネットワーク監視ツールを活用するとよいでしょう。

統合監視ツールと呼ばれるツールの中には、マップ機能のほかに、充実した監視機能や通知機能、レポート機能などを備えているものがあります。それら運用に役立つ機能を組み合わせて一元的に利用することで、ネットワークの安定化や業務の効率化が実現できます。

市場には多様な統合監視ツールがあり、機能や操作性、コストなどの面で千差万別です。自社の環境を考慮したうえで、適切な監視ツールを利用しましょう。

なお、ManageEngineでは、簡単にマップ作成ができる統合ネットワーク監視ツール「OpManager」を提供しています。特別な専門知識なしでも使いやすい操作性のほか、充実した機能を備えながら低価格で導入できるコストパフォーマンスで好評を得ています。30日間無償の評価版もありますので、ネットワーク管理に課題を感じている方はお気軽に試してみてください。

OpManagerのマップ機能を紹介する資料など

OpManagerのマップ機能を詳しくご紹介している動画やドキュメント資料がございます。
ご興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にご覧ください。

*2021年6月15日に開催したライブウェビナーの録画となります

ネットワーク管理について口頭で細かく聞いてみたい方は、お気軽に無料のオンライン相談にお申し込みください。

マップを使いこなし、迅速に障害を解決しよう

マップを利用する最大の意義は、ネットワーク管理にあたって一番重要ともいえる状況把握が容易かつ迅速に行えることです。

マップはこの状況把握の強力な武器となりますので、これまでネットワークのトラブルシューティングにお悩みの方はぜひ導入をご検討ください。


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