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こんにちは、ManageEngineコンテンツ担当の園部です。
本年もゾーホージャパン株式会社およびManageEngine製品を何卒よろしくお願い申し上げます。
また、令和6年能登半島地震におきまして被害にあわれた皆様に心よりお見舞い申し上げるとともに、 犠牲になられた方々とご遺族の皆様に対し、深くお悔やみを申し上げます。
2024年1月のMicrosoftセキュリティ更新プログラムの概要を解説します。この1月、Microsoft社は49件の脆弱性の修正を行いました。
月例のセキュリティ更新プログラムとは?
月例のセキュリティ更新プログラムとは、Microsoft社が毎月第2火曜(日本時間で水曜日の場合もあります)に公開する、OSやその他の関連アプリケーションのセキュリティアップデートやその他アップデートのことを指します。この配信のことを「パッチチューズデー(Patch Tuesday)」と呼ぶこともあります。
バグや脆弱性・ゼロデイ脆弱性を修正するための重要なセキュリティアップデートがこの日に多くリリースされます。 なお、緊急性が高く頻繁に悪用される脆弱性が発見された場合は、パッチチューズデー以外の日にパッチがリリースされることもあります。
2024年1月度のMicrosoftセキュリティ更新プログラムの概要
冒頭でも述べたとおり、Microsoft社は2024年1月に49件の脆弱性に対する修正を行いました。
今回のセキュリティアップデートには、以下の製品や機能が含まれています。 今月はエンドユーザーの使用頻度が高い「Microsoft Office」や「.NET Framework」などの基幹プログラムに対する修正パッチなどが多く提供されています。
- .NET
- .NET Core
- .NET Framework
- Azure Storage Mover
- Linux 用 Windows サブシステム
- Microsoft Bluetooth ドライバー
- Microsoft ID サービス
- Microsoft Office
- Microsoft Office SharePoint
- Microsoft デバイス
- Microsoft 仮想ハード ドライブ
- SQL Server
- Unified Extensible Firmware Interface
- Visual Studio
- Windows AllJoyn API
- Windows BitLocker
- Windows Cloud Files Mini Filter Driver
- Windows Collaborative Translation Framework
- Windows Cryptographic サービス
- Windows Hyper-V
- Windows Libarchive
- Windows ODBC ドライバー
- Windows Server キー分離サービス
- Windows TCP/IP
- Windows Themes
- Windows Win32 カーネル サブシステム
- Windows Win32K
- Windows オンライン証明書状態プロトコル (OCSP) スナップイン
- Windows カーネル
- Windows カーネルモード ドライバー
- Windows グループ ポリシー
- Windows スクリプト
- Windows メッセージ キュー
- Windows ローカル セキュリティ機関サブシステム サービス (LSASS)
- Windows 共通ログ ファイル システム ドライバー
- Windows 認証方法
- Windows 近距離共有
- リモート デスクトップ クライアント
深刻度が緊急の脆弱性とパッチ
2024年1月にリリースされた深刻度が「緊急」の脆弱性の概要と対応するパッチは以下の2点です。
CVE番号 | KB番号 | 影響を受けるコンポーネント | 概要 |
---|---|---|---|
CVE-2023-20674 | 5034119,5034121 5034122,5034123 5034127,5034129 5034130,5034134 5034167,5034169 5034171,5034173 5034176,5034184 |
Windows Kerberos | セキュリティ機能のバイパスの脆弱性 |
CVE-2023-20700 | 5034121,5034122 5034123,5034127 5034129,5034130 |
Windows Hyper-V | リモートでコードが実行される脆弱性 |
中でも、「CVE-2024-20674」のWindows Kerberos のセキュリティ機能のバイパスの脆弱性は、「悪用される可能性が高い」と評価されています。パッチの早期適用をお薦めいたします。
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