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COVID-19の感染が拡大し続けている間、日本国内でも世界においても、膨大な数のオフィス従業員がテレワークをしています。そのような中、遠隔地からの大量の通信を受けても安定して動作するビジネスサービスを提供することが大きな課題となっています。増加する通信に対応し、サービスダウンを防ぐためには、すべての重要なビジネスアプリケーションの稼働状況を把握しておく必要があります。
このブログでは、重要なビジネスアプリケーションのサービスダウンを防ぎ、スムーズな事業継続性を維持するためにアプリケーション管理者がすべきことをご紹介します。
自社内で重要なサーバーインフラやビジネスアプリケーション・データベースなど、日々チェックすべき重要なパラメーターについて、確認すべき項目のチェックリストを作成しましょう。チェックリストはアプリケーションパフォーマンスを把握するのに役立つだけでなく、十分な情報に基づいた意思決定を行うための有用な根拠となります。
1. 重要アプリが稼働するサーバーのリソース監視
テレワークする従業員の数が増加した場合、ビジネスに不可欠なアプリケーションを優先して確認し、サーバーとデータベースにリソースの適切な割り当てを行うことが大切です。このためには、重要なアプリケーションが稼働しているサーバーをリストアップし、アプリケーションが使用するリソースを把握しましょう。例えば、Exchangeサーバーや SharePointサーバーが利用可能なディスク領域をすべて消費してしまった場合、ディスク領域を解放するためにリソースを再割り当てする必要があります。
通常稼働時のサーバーが既に高負荷の場合、アクセス数の増大によってサーバーがディスク容量を使い果たしたり、CPUの容量を使い果たしたりすることが考えられます。既存のサーバーに十分なスペースがない場合は、重要なリソースを効率的に処理できるサーバーに移行することも検討しましょう。
2. データベースの監視
テレワークの増加により普段よりアクセス数が増加したアプリケーションで応答速度が遅くなっている場合、データベースへのクエリが原因である可能性があります。データベースのサイズ、セッション、ユーザー接続数、ディスクサイズなどのパラメータを把握し、問題を迅速に検出してアプリケーションのパフォーマンスに影響を与える前に原因を排除できるようにしましょう。
データベース監視のもう一つの重要な側面は、災害復旧です。例えば、データベースに接続しているユーザーの数が異常に多いと、データベースがクラッシュする可能性があります。このクラッシュはサービスを中断させ、他のユーザーがデータベースにアクセスできなくなり、貴重なデータの損失につながる可能性があります。このため、すべての重要なデータベースのデータベースレプリケーションとバックアップの監視が不可欠です。
3. 社内アプリケーション or エンドユーザー向けアプリケーション?優先度の決定
テレワークが増加した結果、従業員が社内アプリケーションに通常よりも頻繁にアクセスするようになることがあります。テレワークの従業員はこれらのアプリケーションに依存して仕事をしているため、業務を円滑に継続するためには、社内アプリケーションの可用性と継続的なアップタイムを確保する必要があります。 エンドユーザー向けアプリケーションが最適なパフォーマンスを発揮できるようにすることは非常に重要ですが、社内アプリケーションの可用性やパフォーマンスについても欠かさずに監視し、状況を把握できるようにしましょう。
例えば、開発チームが新しいモジュールをアプリケーションに組み込んだり、検証チームが本番前に機能を評価したりすることを考えます。適切な社内アプリケーションとリソースがなければ、従業員の生産性が低下し、結果的にアプリケーションのユーザーに悪影響を及ぼす危険性があります。
4. 成長予測とキャパシティプランニング
アプリケーションパフォーマンスを最適化するには、過去のパフォーマンスの傾向をもとにリソースキャパシティを計画することが大切です。サーバー、データベース、およびアプリケーションの成長と利用傾向を予測できる監視ソリューションがあると、多忙な時期にビジネスアプリケーションがどのようなパフォーマンスを発揮しているかを把握できます。また、アプリケーションのリソースがどのくらいで枯渇するのかについても予測することが可能になります。
サーバー負荷の度合を理解するには、サーバーの容量を明確に理解する必要があります。サーバーがどのように利用されているのか、過不足がないかを知る必要があります。 この監視を行うことで、従業員やエンドユーザーが期待するアプリケーションのパフォーマンスを維持しながら、キャパシティを計画しユーザー要求の急増に積極的に対応することが可能になります。
テレワークには従業員の通勤時間の負担を減らしたり、そのほかにも様々なメリットがありますが、業務効率の低下などのデメリットも見逃せません。 企業はこの危機を乗り越えてビジネスを継続するため、色々な観点から自社のビジネスを計画するようにしましょう。アプリケーションの監視戦略は、パフォーマンスの問題を先取りし、ビジネスのダウンタイムを回避するのに役立ちます。
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