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Active Directoryのセキュリティを強化するためには、適切なメンバーに対して特権が付与されている状態を、しっかりと保つことが大切です。グループに所属するメンバーの情報を取得すること自体は、複雑な作業ではありません。しかしながら、「継続的に」メンバーの情報を取得すること、そして「権限が昇格されたグループ」まで正しく把握することは、決して簡単なことではありません。そこで、本ブログでは、グループに所属するメンバーの一覧を効率的に取得し、レポート化するための方法について案内します。
まずは、Active Directoryにて特権が付与されているグループの一覧を列挙します。Active Directoryで管理されているグループは、大きく以下の3つに分けられるかと思います。
1. 組み込みの特権グループ・・インストール時に自動登録されるグループ
例) Domain Admins、Enterprise Admins、Administrators、DNSAdmins、Group Policy Creator Ownersなど
2. サービスとアプリケーショングループ・・アプリケーションやサービスを利用されるために使用されるアカウント
例) Exchange Administrative Group、Sharepoint Administrative Group
3. カスタムグループ・・組織ごとに用意されたグループ。作成したグループをAdministratorsといった特権グループに所属させることで、権限を昇格させる
次に、それぞれのグループに所属しているメンバーの情報を取得します。この作業が、工数としては負荷が高いものとなります。では、実際にどのような取得方法があるのでしょうか。以下に、考えられる方法をいくつか挙げてみたいと思います。
方法1) 「Active Directoryユーザーとコンピューター」を使う方法
Microsoft Windows Serverに標準で組み込まれているMMCスナップイン「Active Directoryユーザーとコンピューター」は、Active Directory上のオブジェクトの管理を行うことができるツールです。これを使用して、グループひとつひとつを手動で確認する、というのが方法の一つとして考えられます。しかし、この方法は作業に大変な時間を必要とし、従業員が何万人といる大企業ともなればほぼ不可能となります。
方法2) 「PowerShell」を使う方法
PowerShellのコマンド、ならびにActive Directoryに関する知識に長けている人でしたら、この方法で問題はありません。しかしながら、PowerShellを使用した調査というのは誰にでもできる方法というわけではなく、さらに、抽出した情報を手動でレポート化する、という作業が別途必要になります。
そこで、今回はグループ所属メンバーの一覧を数クリックで抽出し、レポート化することができるツール『ADManager Plus』についてご紹介させていただきます。
ADManager Plusについてご紹介
ADManager Plusとは、Active Directoryのユーザー、コンピューター、ファイルサーバーといったリソースを、WebベースのGUIから管理し、レポート化することができるツールです。本ツールを使用することで、グループならびに所属メンバーを誰でも簡単かつ効率的に把握することが可能です。
ADManager Plusには、「選択したグループに所属しているユーザー」というレポートがあり、本レポートから特定のグループ(Administratorsなど)に所属しているオブジェクトを抽出することができます。
[グループの選択] 画面
また、抽出するオブジェクトは、自由に選択することが可能です。
詳細設定 画面
対象とするオブジェクトを選択後、「作成」をクリックすることで、オブジェクトの内容が種類ごとに表示されます。
レポート 画面
また、レポートの結果は「CSV」「PDF」「XLSX」「HTML」でエクスポートすることができます。
エクスポート結果(PDF)
このように、ADManager Plusを使用することで、「メンバーの抽出」と「レポート化」という煩雑な作業も、ワンクリックで行うことができるようになります。
もし、少しでもADManager Plusにご興味を持っていただけましたら、「30日間の無料トライアル(評価版)」を是非お試しください。評価期間中は、技術サポートもご利用可能です。
ADManager Plusのダウンロードページ
https://www.manageengine.jp/products/ADManager_Plus/download.html
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