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Windows月例パッチのご紹介

こんにちは。ManageEngineコンテンツ担当の園部です。

10月はハロウィーンの季節。吸血鬼や魔法使いなどの架空の存在が多く登場するイベントですが、IT管理者にとっての悪夢である脆弱性やセキュリティ攻撃は残念ながら空想ではありません。

今月もやってきた2021年10月度のMicrosoftセキュリティ更新プログラムの概要を解説いたします。

月例のセキュリティ更新プログラムとは?

Microsoft社が毎月第2火曜(日本時間で水曜日の場合もあります)に公開する、OSやその他の関連アプリケーションのセキュリティアップデートやその他アップデートのことを指します。

世界的には「パッチチューズデー(Patch Tuesday)」と呼ばれることもあります。

2021年10月度のMicrosoftセキュリティ更新プログラムの概要

Microsoft社は今月、81件の脆弱性に対する修正を行いました。
そのうち3件が「緊急」、70件が「重要」に分類されています。

今月リリースされたセキュリティアップデートは以下の通りです。

  • .NET Core & Visual Studio
  • Active Directory Federation Services
  • Microsoft Edge (Chromium-based)
  • Microsoft Exchange Server
  • Microsoft Graphics Component
  • Microsoft Intune
  • Microsoft Office Word
  • Microsoft Windows Codecs Library
  • System Center
  • Visual Studio
  • Windows Kernel
  • Windows Win32K
  • Role: Windows Hyper-V

10月に修正されたゼロデイ脆弱性

10月の月例パッチでは4つのゼロデイ脆弱性が修正されていますが、そのうちの1つの脆弱性は残念ながら既に悪用されているとの報告があります。
今月リリースされたゼロデイ脆弱性の修正は以下の通りです。

CVE識別番号 概要 備考
CVE-2021-40449 Win32k 特権昇格の脆弱性 ※悪用の報告あり
CVE-2021-40469 Windows DNSサーバー リモートコード実行の脆弱性
CVE-2021-41335 Windowsカーネル 特権昇格の脆弱性
CVE-2021-41338 Windows AppContainerファイアウォールルール セキュリティ機能バイパスの脆弱性

影響度が緊急の脆弱性とパッチ

今月リリースされた重要度が「緊急」の脆弱性の概要と対応するパッチは以下の通りです。

CVE識別番号 KB番号 影響を受けるコンポーネント 概要
CVE-2021-40486 5001924,5001960
5002004,5002006
5002027,5002028
5002029,5002036
Microsoft Office Word リモートコード実行の脆弱性
CVE-2021-40461 5006667,5006670
5006672,5006674
5006699
Role: Windows Hyper-V リモートコード実行の脆弱性
CVE-2021-38672 5006674,5006699 Role: Windows Hyper-V リモートコード実行の脆弱性

サードパーティのアップデート

Adobe、Cisco、SAP、Apple、Apache、VMware、Androidなどのサードパーティベンダーが、2021年9月度の月例パッチのリリース後に重要なアップデートを実施しています。

Windows以外のOSの脆弱性管理はどうする?

当ブログシリーズでは、毎月Microsoftがリリースする月例パッチについてお届けしています。

しかしながら、日本におけるWindows OSのシェア率は年々低下していることはご存じですか?
6年前まで85%以上のシェアだったWindowsは2021年時点では67%程度に下がり、その他のOSのシェアが増加しています。

同時に、Windows以外のOSでも気になる脆弱性の話題が日々世を賑わせています。
先月の2021年9月には、AppleがmacOS・iOS・iPad OS・watchOSの重大な脆弱性を修正するためのOSアップデートを配信しています。この脆弱性は、悪意を持って作成されたWebコンテンツやPDFを処理すると、任意のコードが実行される可能性があるというもので、残念ながら既に悪用されている可能性があるとのことです。

Appleはその後もiOSとiPadOSの新しいバージョンである「iOS 15」「iPadOS 15」をリリースしましたが、その新バージョンにも脆弱性が発見されたとして、短い期間に立て続けに15.0.1、15.0.2とアップデートを配信しています。

Microsoft製品のアップデートはMicrosoft提供のWSUSのみの使用で管理可能ですが、昨今のOSシェアや脆弱性の状況を鑑みると、もはやそれだけでは不十分であると言えます。

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