顧客成果と品質 – ITの品質向上とコスト削減からとらえたITIL®

Reading Time: 1 minutesこの記事の所要時間: 約 8分 当連載記事について 当連載記事では、ITIL®の研修を多く手掛ける専門家が、分かり易い口語体でより実際的な観点からITIL®を解説しています。サラッと読みながらもITIL®に基づいた考え方をより実践的なレベルへ落とし込むことができます。また、ITIL®に準拠するための機能を備えたITサービスマネジメントツール「ManageEngine ServiceDesk Plus」を提供するゾーホージャパンより、欄外コラムとしてツールの詳細や関連機能の説明を行います。ITIL®の概念を把握しつつ、ツールを活用した場合のイメージを広げる際の一助となりましたら幸いです。 ※ITIL® is a Registered Trade Mark of AXELOS Limited.   はじめに 今回で4回目を迎えるこの連載。1回~3回までは歴史だとか用語の説明をしていたので、物足りないと感じていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回からやっと少しずつ実務に関係する内容になってきます。なので、飽きずにもう少しお付き合いください。 顧客成果 今回の記事では2つのテーマを話します。「顧客成果」と「品質」です。そのうちのまずは顧客成果から。 顧客成果というのは、顧客が目指しているゴールになります。例えば、皆さん、お金を払って電車に乗ることがあると思います。この場合、お金を払っているので皆さんは顧客です。そして、電車を使用して移動させてもらうことは、鉄道会社が提供する鉄道サービスというものを使用しているということになります。この時の顧客成果は何でしょうか?おそらく、「(移動した先で)何らかの用事を済ませられる」というのが答えになります。具体的には、移動先で仕事するとか、デートするとか。これが顧客成果です。 これをITに当てはめると、例えば、会社で支給される携帯とかスマートフォン。なぜ、会社がお金を払ってまで携帯やスマートフォンを社員に支給するのかというと、社員が素早くコミュニケーションできるようになることで「業務の効率化が図れる」、「時間が節約できる」とか、あるいは営業がお客様とフレキシブルに連絡を取れることで「営業の機会ロスを減らせる」などのメリットがあるからでしょう。この、「業務の効率化」、「営業の機会ロスの低減」などのメリットが顧客成果になるわけです。 顧客成果の取り込み方 では、この顧客が考えている顧客成果を、ITIL®はどうやってITサービスに取り込もうとしているのでしょうか?実際にはいろいろなタイミングや手段で取り込むことにはなると思いますが、ITIL®が考えるオーソドックスな取り込み方を第二回目の記事で使用した図を使って説明したいと思います。まず使用する図はこちらになります。...

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ITIL®への適合証明「PinkVERIFY™」とは?| ServiceDesk PlusがITIL®準拠に使える理由

Reading Time: 1 minutesこの記事の所要時間: 約 4分 「PinkVERIFY™」という認証をご存知でしょうか。 PinkVERIFY™は、市場に出回っているITサービスマネジメントツールがITIL®に適合することを証明するための認証制度です。適合審査は、ITIL®のコンサルティングやトレーニング、イベントをグローバル規模で展開する「Pink Elephant社」が実施します。 ※なお、 ITIL(IT Infrastructure Library®)はAXELOS Limitedの登録商標です。 Pink Elephant社は多国籍企業で、アジアにもいくつか拠点がありますが、日本の支社は存在しないようです(2018年現在)。ですので、PinkVERIFY™という認証についても、国内ではあまり知られていないかもしれません。 ・Pink Elephant社の拠点一覧 さて、他の認証取得もそうだと思いますが、この制度は通過するまでがなかなか大変なようで、以下の行程を経る必要があります。 1.まず、自社のツールがPinkVERIFYの基準を満たしているかをベンダーが自己診断する (※アセスメント表は、Pink Elephant社のWebサイトで公開されています。) 2.次に、Pink Elephant社の窓口へ連絡する 3.連絡がつくと、Pink Elephant社とSOW(作業範囲記述書)を締結する 4.SOW締結後、自己診断書をPink Elephant社に提出する...

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ITIL®のいう活動/機能って? – ITの品質向上とコスト削減からとらえたITIL®

Reading Time: 1 minutesこの記事の所要時間: 約 5分 当連載記事について 当連載記事では、ITIL®の研修を多く手掛ける専門家が、分かり易い口語体でより実際的な観点からITIL®を解説しています。サラッと読みながらもITIL®に基づいた考え方をより実践的なレベルへ落とし込むことができます。また、ITIL®に準拠するための機能を備えたITサービスマネジメントツール「ManageEngine ServiceDesk Plus」を提供するゾーホージャパンより、欄外コラムとしてツールの詳細や関連機能の説明を行います。ITIL®の概念を把握しつつ、ツールを活用した場合のイメージを広げる際の一助となりましたら幸いです。 ※ITIL® is a Registered Trade Mark of AXELOS Limited.   はじめに 第二回ではサービス・ライフサイクルのお話をしました。今回はプロセスと機能、利害関係者について説明します。 プロセスとは プロセスとは、ITIL®では、決められたインプットを決められたアウトプットに変換する、一連の活動とされています。例えば、ITではありませんが、下記のような自動車を製造する活動(プロセス)があったとします。 このプロセスは、左からインプットとして鉄板が入ってきます。そして車の製造プロセスという活動を通して最終的なアウトプット(自動車)が出来上がります。なので、言ってみれば車の製造プロセスということになります。そして、この車の製造プロセスでは何をしているかというと、担当者1が鉄板を加工して、担当者2がその加工された鉄板を塗装する。さらに品質管理の担当者が塗装されたものを検査して問題なければ自動車としてアウトプットする、という活動をしています。つまり、プロセスとは活動ということになります。 さらに、このプロセスでは上図のように「担当者1が加工する」とか、「担当者2が塗装する」というように「誰が何をする」という役割も決めています。役割を決めているということは、役割を決められた方々に何をするか伝えないとなりません。担当者1の方には「鉄板を加工してもらいますよ」というように。となると、これらの活動や役割は、誰が見てもわかるように文書にまとめておかないとなりません。よって、プロセスとは活動ではあるのですが、おのずと文書化されることになります。 そして、この文書化される活動(プロセス)が、ITIL®には全部で26個存在するんです。 利害関係者...

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サービス・ライフサイクルの5段階 – ITの品質向上とコスト削減からとらえたITIL®

Reading Time: 1 minutesこの記事の所要時間: 約 7分 当連載記事について 当連載記事では、ITIL®の研修を多く手掛ける専門家が、分かり易い口語体でより実際的な観点からITIL®を解説しています。サラッと読みながらもITIL®に基づいた考え方をより実践的なレベルへ落とし込むことができます。また、ITIL®に準拠するための機能を備えたITサービスマネジメントツール「ManageEngine ServiceDesk Plus」を提供するゾーホージャパンより、欄外コラムとしてツールの詳細や関連機能の説明を行います。ITIL®の概念を把握しつつ、ツールを活用した場合のイメージを広げる際の一助となりましたら幸いです。 ※ITIL® is a Registered Trade Mark of AXELOS Limited. はじめに 第一回ではITIL®の歴史をお話しました。そしてITの可視化とITサービスマネジメントについて今回からお話していくことになっていたと思います。ただ、本題に入る前に、ITIL®の中に出てくる「サービス・ライフサイクル」「プロセス」「機能」「利害関係者」という言葉を説明する必要があります。その「サービス・ライフサイクル」について本日はお話したいと思います。 サービス・ライフサイクルとは サービス・ライフサイクルとは何でしょうか。まず、ITIL®でサービスというとITサービスのことを指します。例えば皆さんが普段使っているメールがあると思いますが、あれはITIL®的に言うとメールサービスということになります。ITIL®はITをシステムとかではなくサービスととらえています。が、サービスについて詳しくは第四回でお話しますので、今はとにかくサービスと言ったらITサービスを指していると思ってください。 で、サービス・ライフサイクルのもう一つの単語である「ライフサイクル」について説明します。ライフサイクルは、元々は「人生を円環に表したもの」です。人は生まれて命を授かり、亡くなると同時に命を失います。その生~死の間を8個のフェーズに分けたものが「ライフサイクル」らしいです。どう分けているかというと、1つ目のフェーズが「幼児期」、次が「幼少期」、最後が「老年期」という感じで進み、それぞれのフェーズは人生の出来事、例えば「結婚した」「子供が生まれた」といわれるライフイベントによって分けられます。そして、各フェーズは前フェーズで経験したものを踏襲して次のフェーズに進みます。それがライフサイクルというものらしいです。 ITIL®では、そのライフサイクルという考え方をITサービスにも取り入れました。なぜかといえば、ITサービスも生まれてから亡くなる(廃止される)からです。 その結果、ITIL®では「ITサービスのライフサイクルには5つのフェーズがある」と言い出しました。そのフェーズが、 ・サービスストラテジ(SS:戦略) ・サービスデザイン(SD:設計)...

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ITIL®って何者? – ITの品質向上とコスト削減からとらえたITIL®

Reading Time: 1 minutesこの記事の所要時間: 約 6分 当連載記事について 当連載記事では、ITIL®の研修を多く手掛ける専門家が、分かり易い口語体でより実際的な観点からITIL®を解説しています。サラッと読みながらもITIL®に基づいた考え方をより実践的なレベルへ落とし込むことができます。また、ITIL®に準拠するための機能を備えたITサービスマネジメントツール「ManageEngine ServiceDesk Plus」を提供するゾーホージャパンより、欄外コラムとしてツールの詳細や関連機能の説明を行います。ITIL®の概念を把握しつつ、ツールを活用した場合のイメージを広げる際の一助となりましたら幸いです。 ※ITIL® is a Registered Trade Mark of AXELOS Limited.   はじめに ITを取り巻く環境に関して言えば、たとえ景気が上向きになったとしても、大規模な設備投資を際限なく行えるわけではありません。むしろ、ユーザのITリテラシー向上や、モバイル端末、クラウドの普及により、従来のシステムやサービスをより効率的かつ低コストで利用することを追求する流れが加速しています。 結局のところ、新しい技術が発明され、普及しても、ITは常に品質の維持(できれば向上)が期待され、コストの削減が求められるという流れに逆らうことはできないのでしょう。 そして、ITにそれら品質の向上とコストの削減を求めてくるのは、ITを利用する組織の経営層や、スポンサーといわれる顧客、事業部門であり、求めに応じるのは、IT部門でありつづけ、しわ寄せは、IT部門の課長やリーダーをはじめとした現場でありつづけるという構図は、しばらくは変わらないでしょう。 今回、私が記事を連載することにした理由は、上記のような品質の向上とコストの削減を求められ続ける環境下で働かれている情報システム部門(IT組織)の方々に、一つの解をご紹介できればと思ったためです。全部で13章を想定しています。お役に立てるかはわかりませんが、お時間があればお付き合いください。 品質の向上とコストの削減を目指すにはどうすればよいのか? 結論をいえば、ITサービスマネジメント(ITSM)を行いましょう。ということになります。 というのも、そもそもITSMはITサービスを可視化しながら、ITサービスをコントロールしやすくし、品質の向上やコストの削減を図ることを目的にしているからです。では、ITSMは品質の向上とコストの削減をどのように達成しようとしているのでしょうか?...

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連載!- ITの品質向上とコスト削減からとらえたITIL®

Reading Time: 1 minutesこの記事の所要時間: 約 2分 ※ITIL® is a Registered Trade Mark of AXELOS Limited. 企業/組織の情報システム部門で働く以上、ITの「品質向上」と「コスト削減」という課題は常に責任者の達成目標として重くのしかかります。 これらの目標を実現するための土台を構築することが重要ですが、その過程を経るうちに最終的に「ITIL®に行き着いた!」というケースが意外に多いことはご存知でしょうか。 それもそのはず、ITIL®自体がITの品質向上とコスト削減を達成するために体系づけられたベストプラクティス集だからでしょう。 今やほとんどの企業が認知していると言われるITIL®について、「個々の単語は聞いた事があるが、じっくり考えた事がないな」と感じているご担当者様は必見です。 この度、ITIL®の研修を多く手掛ける専門家が、分かり易い口語体でより実際的な観点からITIL®を解説する記事の連載が決定致しました。サラッと読みながらもITIL®に基づいた考え方をより実践的なレベルへ落とし込むことができます。 また、ITIL®に準拠するための機能を備えたITサービスマネジメントツール「ManageEngine ServiceDesk Plus」を提供するゾーホージャパンより、欄外コラムとしてツールの詳細や関連機能の説明を行います。ITIL®の概念を把握しつつ、ツールを活用した場合のイメージを広げる際の一助となりましたら幸いです。 ITの品質向上とコスト削減からとらえたITIL® 記事一覧 第1回:ITIL®って何者? 第2回:サービス・ライフサイクルの5段階 第3回:ITIL®のいう活動/機能って?...

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「変更管理」はなぜ必要?組織に大量の「インシデント」をまき散らす怪物の正体とは

Reading Time: 1 minutesこの記事の所要時間: 約 5分 情報システムの運営管理における教科書として、今やほとんどの企業が認知していると言われる「ITIL® (IT Infrastructure Library)」。その中でも、ITシステムを運用する上で最も重要なプロセスのひとつとして、「変更管理」が位置付けられています。 ※ITIL® is a Registered Trade Mark of AXELOS Limited. この他、「変更管理」はIT統制や情報セキュリティの観点からも重要視され、様々な規格の要件としても挙げられています。例えばISO27001では、下記のように記されています。 組織は、計画した変更を管理し、意図しない変更によって生じた結果をレビューし、必要に応じて、有害な影響を軽減する処置をとらなければならない。(引用:ISO/IEC 27001:2013 (JIS Q 27001:2014)  8.1 運用の計画及び管理) 当記事では、そんな「変更管理」を行う事によるメリットや、活用できるツールについてご案内します。...

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itSMF Japan 第68回セミナーにManageEngineのエバンジェリストが登壇しました

Reading Time: 1 minutesこの記事の所要時間: 約 3分 2018年7月26日、特定非営利活動法人itSMF Japanによる第68回セミナーが東京で開催されました。 itSMF Japanは、情報システムの運営管理における教科書とも言える「ITIL® (IT Infrastructure Library)」を国内に普及させることを目的とした会員制ユーザー・フォーラムです。月に一回の定期セミナーや年一回のコンファレンスを開催し、ITサービス管理の現場に有益な情報を発信しています。もしかすると、ITサービス管理における最先端の情報を求め、既に会員登録済みという読者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。 ITIL® is a Registered Trade Mark of AXELOS Limited. さて、この度の第68回セミナーでは、ITサービス管理ツール(ManageEngine「ServiceDesk Plus」)を提供するベンダーの立場として、弊社ゾーホージャパンのエバンジェリストも登壇致しました。下記にて、当日の様子をご案内致します。   【ITサービスマネジメントの今 ~ユーザー企業、コンサル企業、ツールベンダーが一堂に会して本音対談!~】 概要: ユーザー企業、コンサル企業、ツールベンダーから現職者4名が登壇。「ITサービスマネジメント」に関して抱える課題や成功例について、パネルディスカッション形式で対談しました。...

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どこで差がついた?ここがヘルプデスク運用効率化の分かれ道!

Reading Time: 1 minutesこの記事の所要時間: 約 4分 業務拡大によりますます少ない人数でヘルプデスクの運用を行うことになっていたA君とB君。効率化を検討したものの、いつしか大きな差が生まれてしまう…。今回は、効率的なヘルプデスク運用を目指しながらも、どこで差がつくのか、X社とY社の例を通して紹介しよう。 X社の情報システム部門 A君 新たにヘルプデスク用のツールを導入するのは覚えることも多いし、導入も大変そう。余裕もないし、環境を変えることなく、これまでと同じようにグループウェアや表計算ソフトで管理し続けるのが、結局は効率化につながるのでは?   Y社の情報システム部門 B君 このままグループウェアや表計算ソフトで管理していては、いずれ限界がくるだろう。少ない人数で効率的に管理するには、低コストで導入しやすく、運用の一部を自動化できるしくみが不可欠…。更に将来的にはITILにも対応する必要もあるだろう。早急に対応ソフトを探さなければ。 異なる2つの道を選んだA君とB君。それぞれどのようなことになるのだろうか。   A君の場合 「色々とヘルプデスク運用を効率化するツールもあるようだけれど…導入するには時間もコストも余裕がなさそう。」 こう考えていたA君。例えば導入前にコンサルティングを受けるにしても、現状の課題の洗い出しやインシデントやサービス要求に関する問い合わせの要件をまとめたりするのは難しい。現行の業務と並行しながらツールを導入するのは困難と判断したのだ。 「それにツールを導入しても、自社に合わせてカスタマイズや細かい設定が必要なのでは。新たな操作を覚える必要もあるだろう。」 しかし、メールや電話で届くインシデント情報の管理や入力の手間は増える一方。更にデータベースソフトで作ったツールは、データの増加にともない処理速度が遅くなってきていて、管理やメンテナンス、データ集計にも時間が取られることが分かってきた…。   B君の場合 「ヘルプデスク導入のために、コンサルをお願いしたりする時間を取りにくい。自分の予定に合わせやすい無料の評価版を試してみよう!」 B君は導入にかかる時間や手間を減らすためにも、まずは無料評価版で試せるツールを検討。その中でもやはり、導入に負担がかからないのは、自社のヘルプデスク運用に合ったパッケージソフトということが分かった。 「パッケージソフトではカスタマイズはほとんど必要ない。設定も簡単な製品だと、管理側の負担もかなり減る。それに、入力しやすくて分かりやすい画面だと、実際の運用の際にも負担は軽減できそうだ。」 評価版を試す過程で、インシデント管理に関する要件も少しずつ整理していたB君。 低コストで導入しやすく、操作しやすいインターフェースを兼ね備えていることから、ゾーホージャパンの ManageEngine ServiceDesk...

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最小限の作業負荷でCMDBを構築するための3ステップ

Reading Time: 1 minutesこの記事の所要時間: 約 7分 ■ はじめに ビジネスが拡大するにつれ浮かび上がる社内ITサービスの「品質問題」。品質の低下を引き起こす原因のひとつに資産管理があります。たとえば、従業員数の増加に伴う保有IT資産数の増加です。数が増えれば増えるほどすべてのIT資産がどこで、どのように運用されているのかを正確に把握することは容易ではなくなります。 しかし、難しいからとIT資産の管理者は管理を放棄することはできず、サーバー統合などで複雑化する資産の状況を把握し、故障・サービスの停滞・セキュリティに関する警告などが発生した場合に備え、業務にどのような影響があるのかをあらかじめ可視化しておく必要があります。組織内のITネットワークや資産の運用状況を把握しておらず、資産が他の資産とどのように関係しているかを明確にできないIT運用管理の現場には、障害発生時の影響範囲を即座に特定できない、脆弱性を含みウィルスのターゲットになる恐れのある端末が社内にどれほどあるか把握できていないなどさまざまな危険が潜んでいることは明白です。そこで、これらの危険の軽減を期待できるのが構成管理プロセスの活用です。もともとデータセンターなどで利用されることの多かった構成管理データベース(CMDB)を一般企業でも応用できればIT資産管理の複雑さの解決につながるでしょう。 では、データセンターではない企業が構成管理プロセスをIT資産管理に適用するにはどうすればよいのでしょうか?残念ながら、CMDBの実装を試みて失敗したという話は枚挙に暇がありません。本記事では、CMDBの実装を成功させるためのより簡単な方法について紹介しながら、その他のITへの活用や展開についても言及します。   ■ CMDBのいろは CMDBはConfiguration Management Databaseの略称で、日本では構成管理データベースとも呼ばれています。 各アイテムの所有者情報や他のアイテムとの依存関係などの重要な情報とともに、必須アイテムのアップタイム、サービスの品質、ユーザーなどへの影響がCMDBに保管されます。 CMDBの機能は次の役割を果たします。 組織内のすべてのIT資産とその構成を明確にする 組織内の実際の構成情報に照らし合わせた構成情報を維持・管理する 正しい構成情報でI Tサービスマネジメントプロセスを支援する CMDBの目的は、ITサービス管理における正しい決断をするための正しい情報を提供することです。どんな状況でも決断するためには情報収集が必要なように、ITにおいてなんらかのアクションがなされるとき、その背景には必ず決断を促す情報が必要とされます。情報やデータなしの決断は根拠のない直感や当て推量でしかありません。直感で打った球がホームランになる確率が低いのと同様、正しい決断には、正しい裏付けデータが必要なのです。 ITにおいても効果的な決断を下すためには、正しい情報源から正しいデータを参照する必要があります。そして、その正しい情報源となるのがCMDBなのです。ここで、CMDBを構築していなかったとある会社の事例を見てみましょう。 ある日、A社ではインターネット接続の問題が発生しました。 分析の結果、監視ツールを導入するために従業員の1人がファイアーウォール内のポートを開け閉めしていたことが分かりました。 彼はファイアーウォールに2つの主要リンクが繋がっていることを知らなかった...

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